2021/10/17

間違っていませんか?シリコン型の2つの意味



日頃、お客様とのやり取りの中でとてもよくあるのが製菓用のお菓子型には2種類のシリコン型があると言うこと。

今回は、お菓子型に使われる2種類のシリコン型について解説していきます。

一般的なシリコン型はゴム型

キッチングッズでもだいぶ知られてきたシリコン(シリコーン)製の商品はゴム状のシリコンのこと。

柔らかくてクネクネとゴムのような手触りがあるのが特徴です。製菓型では馬嶋屋でも扱っているシリコマートのシリコンフレックスシリーズなどに扱われている素材です。

製菓用品として重宝される理由が、冷凍・冷蔵もできてオーブンも電子レンジにも使える便利さがあるから。耐熱温度は商品にもよりますがシリコマートのシリコンモールドの場合はマイナス60度~230度程度まで。

熱伝導率にはあまりすぐれませんがオーブンの焼成温度や時間を調整することによって焼き菓子にもご利用頂けます。

また、金属のお菓子型とは異なりサビの心配がないため水や洗剤でゴシゴシ洗って頂いてもOK。衛生的に使えるのも嬉しいところ。

※食洗器はNGです。

シリコンゴムのサバラン型
シリコマート SF サバラン型

金属のお菓子型に施すシリコン加工

そしてシリコン型のもう一つの意味が

金属型の離型効果を補助するためのシリコン加工

金属型の表面にシリコン樹脂と言われる塗料の一種を吹き付け専用窯で焼きつけることにより極薄の樹脂の膜が離型効果を生み出します。

シリコン加工 = 離型効果のある被膜

下地の材質は金属のためお手入れ方法はシリコンゴムとは異なります。

千代田金属のシリコン加工マドレーヌ型
千代田金属シリコン加工マドレーヌ型

まとめ

いかがだったでしょうか?製菓用のシリコン型には

シリコンゴム、シリコン加工の被膜

の2種類の意味があることを覚えておいて頂ければと思います。それぞれお手入れ方法も異なりますのでご利用の際はご注意ください。以下に関連する記事をまとめましたので合わせてご覧ください。

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