これまでの事業展開
Ⅰ.戦前…馬嶋屋の誕生
馬嶋喜三郎商店(最古の菓子道具屋)は戦前、神田万世橋で職人を抱え、菓子道具や和菓子の木型などを作っていましたが、その後、吉田三郎(現代表の祖父)がその馬嶋喜三郎氏から「馬嶋屋」の屋号を引き継ぎ、昭和26年(1951年)に創業、現在の馬嶋屋が誕生しました。当時は、和菓子の木型製作と菓子道具の販売を主とした事業を営んでいました。
Ⅱ.戦後~バブル期…製菓製パン機械屋の馬嶋屋
戦後、和菓子屋さんが次々オープンするのを好機に、当店は和菓子機械の販売、修理をメインとする事業へ軸足を移していきました。そのため、このころの馬嶋屋は、菓子道具店というよりも、菓子道具の機械屋のイメージのほうが強かったと思われます。
高度経済成長期には洋菓子やパンのニーズもあり、製菓製パン機械の販売・修理の依頼が殺到、経営も右肩上がりで、その景気はバブル期まで続くことになります。
Ⅲ.バブル後…新事業への挑戦で不景気を乗り越える
バブル崩壊後、日本に未曾有の不況が到来。景気に長く暗い影を落とすようになると、一転、相次ぐ菓子屋の閉店や設備投資の縮小により、製菓製パン機械が売れなくなっていきました。そんな中、代表となった吉田友重(現社長)は、営業と機械修理に奔走しましたが、売上低迷は避けられませんでした。
そこで、現社長は、機械の販売・修理事業から、菓子道具の小物販売に経営の舵を切ることを決断。平成3年には菓子道具のカタログ通販を開始しました。菓子道具業界における通販事業への参入は先駆けだったと自負しています。
また、平成15年頃には既にネット通販に参入するなど、若い社長ならではの柔軟な発想で、その時代のトレンドをつかんだ戦略を次々と実行していきました。
ネット通販事業への参入が当たり、ネット注文が増えたことで、自前で行っていた発送等物流業務を委託することにし、物流倉庫を台東区から千葉県柏へ移転させました(その後、業務拡大に伴い、市原市へ移転)。
Ⅳ.現在…馬嶋屋のさらなる挑戦
これまでの歴史から、馬嶋屋は菓子製造機械から菓子小物まで扱う菓子道具専門店として、その商品の豊富さと知識では誰にも負けない自信を持っており、特にクッキー型、シリコン型では日本一の品揃えを誇ります。しかし、それだけでなく、お客様が使いやすいよう器具の微調整を行ったうえで販売するなどきめ細かい対応を得意とし、またプライベートブランドにも力を入れています。
馬嶋屋は昔から、常に時流にのった事業をすることで、菓子道具業界を牽引してきました。 「馬嶋屋に行けばなんでも揃う。お店にないものはネットワークを使って訊いて取り寄せられるし、壊れたものは直す。ないものは造る(製造力)。」そうして、お客様のニーズにこれからも応え続けていきたいと考えています。