シリコン加工金属型の再加工、お買い換え時期について
馬嶋屋では、ご購入頂きました松永製作所や千代田金属工業など日本製のお菓子型天板のシリコン(離型加工)再加工を承っております。
シリコンの再加工時期やお買い換え時期についてご案内致します。
シリコン加工は糖分が高めのお菓子生地に対応できる離型加工です。しかし、たくさん焼成したりお手入れなどで水洗いなどをされると加工が剥がれ劣化していきます。
シリコン再加工する時期
シリコン加工が剥がれたり劣化する時期は、ご利用状況に大きく左右されるため明確に「●か月はもちます」などと言うお答えが出来かねます。
1つの目安としては、
「あれ?前より型離れしにくくなった?」
と若干の違和感を感じられた時には既に再加工をする時期とお考え下さい。特にお菓子屋さんなどプロの方の場合、その時期を逃してのちのちに再加工を依頼されると、再加工後の離型効果も十分に得られなくなります。
お早めにご相談を頂ければと思います。
シリコン再加工の工程
シリコン再加工するときの工程は新品の加工をするときとは異なります。
ご利用時に付着した生地などの汚れを特殊な溶剤で洗浄する必要がございます。特殊な洗浄が必要な理由は型に残った見えない汚れがあるとその上からシリコン塗装をするため、ご利用時に汚れとともにシリコンの持ちが著しく悪くなるためです。
しっかりと洗浄を行うことでよりシリコン加工の効果を取り戻します。
しかし、洗浄でしっかりと汚れを落とした後で、シリコン塗装を施していくのですが、
お菓子の焼成とシリコン洗浄を何度も繰り返して行うと、透明なシリコン塗料の下のメッキが剥がれてきます。
メッキがあることによって型をサビから守っているのですが、洗浄のための溶剤は金属を錆びさせてしまう恐れがあるため、再加工の場合はこのメッキの状態を確認する必要がございます。
再加工をご検討の場合はメールにて型の画像をお送り下さい。
シリコン再加工の注意
シリコン再加工の注意点は
- 溶剤洗浄と高温処理のためメッキと地金が劣化します。型の状態によっては溶剤洗浄の時にサビが生じてしまいます。
- 新品同様の離型効果は得られません。
- 変色致します。
お買い換え時期
再加工の際には型の汚れを特殊な溶剤で洗浄します。洗浄を行わないと型に残った見えない汚れとともにシリコン加工がはがれやすくなってしまうからです。
しかし、焼成・経年劣化と再加工を繰り返すと型のメッキが取れてしまいます。メッキがないと溶剤による洗浄でサビてしまう可能性があります。

そのため、再加工をしても離型効果が長く得られなくなった場合にはお買い換え時期となります。時期につきましては型の状態やお客様のご利用状況をお聞きしても判断ができず、お客様のご判断にて再加工後の持ちが十分でないと判断された場合をお買い換え時期としてご提案させて頂いています。
再加工に対応できるお菓子型の種類
現在、再加工できるお菓子型は以下の型です。
- 松永製作所や千代田金属製の天板タイプのお菓子型
- その他、日本製の天板タイプのお菓子型
再加工に対応できない型
- 汚れがひどい状態の型
- メッキが剥がれてしまった型
- 単品の型
- テフロン加工がされている型
ご判断が難しい場合は、まずはご相談頂ければと思います。