2021/12/06

また作りたくなる稲田多佳子さんの長方形ロールケーキ型の開発秘話



稲田多佳子さんのロールケーキ型

およそ1年前。菓子・料理研究家の稲田多佳子さんへお声がけさせて頂き完成したのが、ありそうでなかった長方形サイズのロールケーキ型(ロールケーキ天板)

稲田多佳子さんのロールケーキベイキングトレイ

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稲田多佳子先生のホームページ

SNSでロールケーキに関するアンケートを取ったところ、圧倒的に多かったお悩みが

綺麗に巻けない!

強いと割れるし、弱いと生地とクリームに隙間が。。。というご回答結果は以下です。

そこで、より使いやすく、より巻きやすく、もっとロールケーキを作りたくなるようなロールケーキ型を一緒に企画致しました。

より巻きやすくするために形は長方形に。女性の手でも巻きやすくなる短辺にすることによって

巻き始めの芯がブレずに決まりやすいの『くるんとカワイイ渦巻き』が作りやすくなっています。

巻きやすいことによって、ロールケーキ作りの苦手意識がなくなり巻くのが楽しい!また作ろう!と思ってもらえるようなロールケーキ天板に仕上がりました。

実際に馬嶋屋スタッフが巻いてみた動画はこちら↓

スタッフがロールケーキを巻いている様子

ロールケーキ生地を巻く方向は短い辺を手前に置き、手前から奥へ巻いていきます。

今回、ロールケーキ型を開発するにあたり稲田先生から商品に込められたたくさんのメッセージを頂きましたのでご紹介します。

稲田多佳子さんからのメッセージ

馬嶋屋さんにロールケーキ天板監修のお声掛けをいただいたことが始まりでした。コンセプトは決めないので、理想とする形状やサイズを自由に提案してくださいとのありがたいお話。これまでずっとロールケーキを焼いて来た中で、わたしが思う「こうだったらいいな、こんなのが欲しいな」をあれこれ詰め込みたいと、馬嶋屋さんとやり取りを重ねました。

形状…幅が短くて奥行の長い長方形。ロールケーキ生地は幅が短いほど巻きやすいと実感しています。

高さ…生地を広げやすい高さ。多用途に使えるよう高さを持たせることも考えましたが、そうすると手早く生地を広げるという肝心の作業がし難くなる。中途半端なものにならないよう、“ロールケーキ生地を焼く”ということに注視して、2cm程度に。

立ち上がりの角度…わたしの感覚では直角に近い方がスタイルのよいものになるけれど、直角(垂直)だと重ねて収納する際に安定しないので、それをクリアする広がりすぎない角度。

容量…卵2個分でほどよいボリュームの生地が焼ける容量。卵2個分で作る生地は、家庭で日常的に楽しむおやつとして作りやすく食べ切りやすい最適な量と思います。

材質は、焼成時に反り返りや歪みなどが起こらないもので、熱が直接的かつ急激に入りすぎないようある程度の厚みも欲しいと依頼しました。
また、表面の樹脂加工について、ロールケーキ生地は敷き紙を敷くのでくっつかない加工は特に必要ないのですが、汚れがさっと落とせてお手入れが楽になるというのは日常使いしたい道具において大事にしたいところでした。

こうして出来上がったのが、26.5×20cm×高さ2cmの長方形、広がりすぎない逆台形のロールケーキ天板。板厚、持った時の重さ共にちょうどよく、丈夫でしっかりとしたつくり。プレス成型でフチの巻き込みがないため、洗った後、水が溜まらず清潔です。内側樹脂加工の黒に外側マットな黒が素敵なとても扱いやすいベーキングトレー、小型のオーブンにも入れやすいサイズになっていると思いますので、たくさんの方に便利に使っていただけたら嬉しいです。

レシピ『きび砂糖のロールケーキ』

卵2個で作れるお手軽レシピ

おわりに

稲田先生曰く・・・

実は、ロールケーキ専用に考えたのに、バターケーキやオイルケーキなどいろいろな生地を焼くのが楽しいこの頃です(*’▽’)

ご家庭で楽しむには冷蔵庫の場所も取らず、持ち運びやすいので折れる心配もありません。

「ロールケーキ作りって楽しい」

と感じて頂けたら嬉しいです。

         by 稲田多佳子さん & 馬嶋屋

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