製菓用 ボイラーの「スケール(カルキ)」にご注意ください!!!

ボイラーを長く使っていると、内部に「スケール」と呼ばれる固形物が付着することがあります。
一般的に「カルキ」と呼ばれることもありますが、ボイラー内部で問題になるスケールは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が、加熱と冷却を繰り返すことで固まったものです。
特に和菓子店など、毎日ボイラーを使う環境では、少しずつスケールが蓄積していくため注意が必要です。
【お手入れ方法】
使用後は、ボイラー内のお湯が熱いうちに抜いてください
ボイラーを使用した後は、メーカーの取扱説明書で指定されている方法・タイミングに従って、内部のお湯が熱いうちに排水してください。本体の一番下にある排水コックからお湯を抜いてください。
お湯が冷めると、スケールが発生する原因となります。
水が残っていないか確認する
排水後は、メーカーが指定する確認方法に従い、ボイラー内部にお湯が残っていないか確認してください。
お湯を抜いた後は、次の日に備え新しい水を入れておくと空焚きの心配がありません。
定期的に状態を確認する
日頃の排水だけでなく、定期的にボイラーの状態を確認することも大切です。
蒸気が以前より弱くなった、蒸気が出るまで時間がかかる、燃料の消費が増えたなど、前より給水(排水)に時間がかかる、自動給水の給水が止まらない、など以前と違う症状があれば、スケールが蓄積している可能性があります。
スケールが付着していたら馬嶋屋へご相談ください

ボイラーの機種やスケールの量・付着場所によって適切な方法は異なります。
また、付着したスケールは固いため、強い力を入れてかきだそうとすると、排管を傷つけ穴が開いてしまうこともございます。
無理に自分で洗浄せず、ご相談ください。

【お手入れの時のコツ】
ポイントは、「使ったら、そのままにしない」ことです。
ボイラーの中では、水を加熱して蒸気を作り、冷却するということが毎日繰り返されています。
そのたびに水に含まれるミネラル成分が固まり、少しずつスケールとして蓄積していきます。
そのため、日々の小さな排水を習慣にすることが、ボイラーを長く使うための大切なポイントです。
また、蒸気の出方や沸き上がるまでの時間など、「以前と比べて何か変わった」という変化を見逃さないことも重要です。
早い段階で異常に気づけば、大きなトラブルになる前に点検やメンテナンスを検討できます。
【お手入れするときの注意事項】
ボイラーの排水は、必ずメーカーの取扱説明書に記載された方法・タイミングで行ってください。
特に、熱い状態のボイラーから排水する場合は注意が必要です。
高温のお湯や蒸気が噴き出すと、やけどなどの重大な事故につながるおそれがあります。
「水が熱いうちに排水する」という方法が適している機種もありますが、すべてのボイラーに同じ方法が使えるとは限りません。
そのため、自己判断で排水方法を変更せず、必ず使用しているボイラーのメーカー指定の手順を確認してください。
また、スケールを落とすための洗浄剤についても、薬剤の種類や使用方法を間違えると、ボイラー内部や金属部品を傷める可能性があります。
市販の洗浄剤などを自己判断で使用せず、機種に適した方法を専門家に確認することをおすすめします。
もし、お手入れを怠ると・・・

スケールを放置すると、単に「汚れる」だけではありません。
ボイラー内部の配管にスケールが厚く付着すると、パイプの内側が狭くなり、水や蒸気が流れにくくなることがあります。
さらにスケールは金属より熱を伝えにくいため、バーナーの熱が水へ効率よく伝わりにくくなります。
その結果、
- 燃料を多く消費する
- お湯が沸きにくくなる
- 蒸気が弱くなる
- 蒸気が出るまで時間がかかる
- ボイラーに負担がかかる
といった問題につながる可能性があります。最悪の場合、忙しい年末や季節の繁忙期にお買い換えなんてことも・・・。
さらに注意したいのが、配管から剥がれたスケールがボイラー内部の下部に溜まるケースです。
特にバーナーからの熱を最初に受ける部分にスケールが大量に堆積すると、熱が水へ伝わりにくくなり、配管の一部が異常に高温になることがあります。
状態が悪化すると、配管が損傷したり、穴が開いたりして、ボイラーそのものが使用できなくなる可能性があります。もし、水が漏れていることが確認できる場合は、本体交換が必要です。
そうなれば、単純な清掃では済まなくなり、修理や部品交換が必要になることもあります。
和菓子店などではボイラーを毎日使うため、蒸気が弱くなれば製造作業にも影響します。
小さな燃費の悪化や性能低下も、毎日積み重なれば年間では大きなコストになる可能性があります。
つまり、スケールを放置することは、
「少し燃費が悪くなる」
↓
「蒸気が弱くなる」
↓
「ボイラーに負担がかかる」
↓
「配管が損傷する」
↓
「ボイラーが使えなくなる」
という大きなトラブルにつながる可能性があります。
ボイラーを長く、効率よく使うためにも、日頃の排水と定期的なメンテナンスを心がけましょう。
「スケールが付いているかもしれない」
「最近、蒸気が弱くなった気がする」
「お手入れ方法が分からない」
そんなときは、無理に自分で対処せず、馬嶋屋菓子道具店にご相談ください。
