シリコン加工とテフロン加工の違い

お菓子型を選ぶときにみなさんが一番気になることベスト1(?)ってやはり「型離れ」ですよね。離型効果のある加工にはシリコン加工とテフロン加工(フッソ加工)と言う2種類あります(テフロン=フッ素)。
しかし、この2つの加工には明確に異なる特徴があります。今回は他のショップさんでは教えてくれないシリコン加工とテフロン加工の違いについてお伝えします。
目次
シリコン加工とテフロン加工の加工工程の違い
シリコン加工とテフロン加工の工程の大きな違いは塗りの回数にあります。
シリコン加工では特殊な溶剤につけた後に空焼きをします。その後、シリコン樹脂を吹付け業務用の窯で焼きつける工程となります。
一方テフロン加工では、ブラストと呼ばれる工程で汚れを吹き飛ばしたあとに下塗り塗料で1回目の塗装。窯で焼きつけ後さらに離型効果のある塗料で2回目の塗装をし焼き付けと言う工程となります。
テフロン加工の方が塗りの工程が多いためお値段もその分お高くなる傾向があります。
シリコン加工とテフロン加工の耐熱温度の違い
シリコン加工とテフロン加工では耐熱温度が異なります。誤って空焼きをしてしまうと加工が剥がれてしまうのはこのためで離型加工されている型の場合は空焼きをしないようにお願いします。
それぞれの耐熱温度は・・・
テフロン加工 260度
シリコン加工 200度
作るお菓子やパンの焼成温度によってもこれらを使い分けるのがいいかもしれませんね。
シリコン加工はお菓子型向き
さてさて、ここからが今回のメインテーマです。実はシリコン加工とテフロン加工には生地の糖分の高さによって向き不向きがあります。
シリコン加工はテフロン加工に比べ、加工の持ちは若干劣りますが糖分の高い生地に離型効果を発揮します。そのためマドレーヌやフィナンシェなどの
『シリコン加工がお菓子型』
に向いています。
テフロン加工は食パン型向き

テフロン加工はシリコン加工よりも加工の持ちが長いのがメリットですが、お菓子などの糖分の高い生地にはあまり向いていません。
一方で糖分が比較的少ない食パン型にはとても向いています。馬嶋屋で取り扱っています
『くろがねシリーズ』
では、「型離れが最高!」とたくさんご感想を頂けています。
テフロン加工はフライパンによく使われる加工で、お魚の照り焼きなどはこびりついてしまうシーンをテレビショッピングなどでも拝見することがありますがそのようなイメージですね。
また、テフロン加工のお菓子型もありますが当店がこれまで様々なお菓子型の試作やレシピの試作を経験した中でもテフロン加工のお菓子型は多少離型効果に難がある印象です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?一言で離型効果と言ってもシリコン加工とテフロン加工では向き不向きがあります。そこをふまえて型選びをされるとお菓子の仕上がりもより一段とアップしますよ!